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posted by 1(いち)
 
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「人として」
中1の時の話。
両親と、中3の姉、自分、の4人で法事に出かけていた時の事。

この姉というのは、現在引きこもり兼ニートで、
当時からも偏屈な問題児だった。
問題児という点は今の自分も変わりはないけども。

とにかく、姉がこうやって、法事についてきたのは、本当に珍しかった。

法事も終わり、さてこれからどうするかと、
車の中で家族と話している時だった。

父 「近くまで来たから、叔母の所に行こう。」

近くに住む叔母の家に寄ろうと言う話になった。しかし。

姉 「は?法事だけでしょ?なんで行く必要があるの?」


姉は、面倒な法事に嫌々ついて来たのに、
この上まだどこかに行かなくてはならない事が、嫌だったのだ。

母 「近くまで来たから、挨拶に行くのよ。」

なだめる母親。

姉 「だからなんで近くまで来たら行かなきゃいけないの?」
母 「だから近くまで来たから・・・」
姉 「だからなんで行かなきゃいけないの??」


押し問答が続く。

父 「じゃあもういい、行かなくていい、帰る。」


父親はすぐ「じゃあもういい」になってしまうタイプだ。
母親はいつもそれをなだめる。

母 「いや、せっかく来たんだから」
姉 「だからなんで行かなきゃいけないの?」
両親「・・・・・(沈黙)・・・・・」


まとまりのない状態になっていた。
その時自分は、非常に恥ずかしい言葉を、はっきりとした声で言った。

  「人として」

   ・・・

姉 「はあ???」


姉に鼻で笑われた。
「気持ちわりい、こいつ自分に酔ってんじゃねえの?(笑)」
そういうニュアンスで笑われた。

自分もすぐ、「失敗した・・・」と反省した。
自分の中では正しい言葉だとしても、
姉がこのタイミングでこの言葉を受け入れるのかどうかは、
どう考えても無理なのはわかっていた。

当時は音楽のロックっていうジャンルが好きで、
それにかぶれていたのかもしれない。

(ロックというのは、Rock 'n' Roll(ロックンロール)
 アメリカ発、エルヴィス・プレスリーで有名なあの音楽スタイルの事です。)

ロックには、音楽以外の精神として、簡単に言うと、
「何をしてもいい、けど絶対人の道にそれる事はしない」
というものがあると思ってた。

今、この文章を真顔で書いている事が非常に恥ずかしいけれど、
当時は本当に、それを強く思っていた。

だから、大きな声でつい「人として」と言ってしまった。

今、当時の事を思い返してみると、
よく恥ずかしい事平気で言えたなと思うし、
ちょっと頭が悪かったと思うけど、
「人の道にそれる事はしない」という事、
これは今も忘れずに持っていなければいけない事だと思った。

大人になる度に、何かを得る代わりに何かを失って行く。
人の道にそれる事だけはしないと、
今は本当に出来ていたのだろうか。いや出来ていない。

良いものを得るためなら失うものがあってもいい。
ただ、大切なものは失わずに生きたい。
忘れたものは取り戻し、これからまた新しく作り直して生きたい、
そう思った今日この頃でした。
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posted by 1(いち)
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